trisapo12’ 2018

大分トリニータ観戦記

【2018明治安田生命J2第30節】 大分トリニータ vs 徳島ヴォルティス

中2日で今節に臨む徳島は、直近の試合から5人を入れ替え試合に挑んだ。表原は移籍後初スタメンとなった。

大分は2トップの一角を馬場→三平へと変更。

両チームとも[3−5−2]システム同士の対決となった。

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徳島がスペースを消して構える、ボールを握る大分が細やかにその間隙を縫いながら攻略する前半。

 

前半7分、大分陣内から福森が前線へパスを送るも相手DFに弾かれるがそのこぼれ球を丸谷が拾い前線の三平へパス、三平と伊佐で崩して最後は三平がシュートを放つも惜しくも枠は捕らえられず…

前半16分、左サイドで福森がドリブルで持ち上がり前線で相手DFの裏へ抜け出した三平へ完璧なパスを送る。三平が冷静にトラップしシュートを放つが徳島GK梶川が落ち着いて対応してピンチを防ぐ。

23分、福森から丸谷へパス。丸谷がフリーで受けて伊佐とワンツーからシュートを放つもまたも相手GK梶川がセーブし大分はチャンスを決めれない展開が続く…

徳島は42分に左サイドの表原からウタカヘパス、ウタカが遠目からゴールを狙うも惜しくも枠外。44分に大分は右サイド松本怜が左足でクロスを上げると逆サイドからペナルティエリア内に飛び込んできた那須川が頭で合わせるもゴールを捉えることは出来ず。

 

何度も決定機を作った大分だったが、最後の精度を欠いたり、徳島の体を張った守備に阻まれスコアレスで前半を折り返した。

 

 

後半も両チームはお互いの戦い方を継続。

後半57分、左サイド福森が前線の伊佐へパス。伊佐がフリックして三平が相手DFと競り合いから抜け出してシュートを放つが徳島GK梶川がブロックし防ぐ。

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後半60分、右サイドから三平・伊佐と繋いで伊佐が粘って繋いだボールを前田が遠目からシュートを狙うも相手GKにまたも防がれる…

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62分、大分は伊佐と三平の2トップを藤本と後藤へとスイッチ。

65分、大分は陣内から繋ぎ福森が前線で裏へ抜け出した藤本へパスを送る。藤本が上手く落として最後は走り込んできた後藤がフリーで左足でシュートを放つが惜しくも枠を捉えることは出来ずに決定機を決めれなかった。

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68分にも大分に決定機。小手川が右サイドからクロスを上げると後藤が相手の背後に入り上手く頭で合わせるも徳島GK梶川が好セーブ。

 

徳島は70分、バラルを下げて杉本太郎を投入し攻め込むが大分の組織的な守備に阻まれる。

80分にウタカを佐藤晃大へと交代すると83分、ボールを保持して攻め上がった徳島が先制点を奪う。杉本が何とか粘って前線の表原へパスを送り、表原が小西へラストパス。小西が上手くトラップして相手DFを交わして左足を振り抜くとボールはそのままゴールネットを揺らした。f:id:trisapo12:20180826154242p:image

大分は84分、那須川を星に代えて追撃に出る。徳島は表原に代えてキム ジョンピルを入れ守備固め。

アディショナルタイム4分まで攻め続けた大分だが、徳島のゴールは割れず。守りきってワンチャンスを仕留めた徳島が、決定機を逃し続けた大分を抑え勝点3を獲得した。

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[試合後の選手コメント]

鈴木義宜: どれだけ押し込んでいても試合の中で相手の時間帯はある。そこで自分たちが我慢しきれなかったことが今日の敗因。相手のほうが耐える時間は長かったのに、僕らが得点できなかった力のなさを痛感している。

 

 

鈴木義宜選手の試合後コメントの言葉がすべてですね…

ミドルシュートを相手に当てたり、クロスボールへ飛び込まなかったり… 最後の精度の問題はいまだ解消されていない!こういう試合を落としていると昇格は程遠くなって行くぞ…

残り12試合1位を目指して昇格するならもう負けてられない。今季まだ出番がない選手、出場機会が減ってる選手、全員の力で残りの試合を闘ってもらいたい‼️

今季昇格逃すとオフシーズンは怖さしかない…

 

 

[お ま け]

浅田飴様様、本当にありがとう‼️

 



 

【2018明治安田生命J2第29節】東京V vs 大分トリニータ

東京Vは前節からスタメンを3人変更。横浜FMに移籍した畠中の位置には平を起用、U-21日本代表に招集された渡辺の代役は佐藤優平、今夏獲得した泉澤を4試合ぶりに先発起用。

大分はここ3試合で4ゴール中の三平が前節負傷交代の影響もあり遠征を回避し、竹内彬の移籍により新キャプテンに就任した馬場が4試合ぶりにスタメンを飾り2トップの一角に入った。

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大分はMF前田が東京Vの 5-3-2 の3の右の脇のスペースに位置どり、最終ラインからボールを受け、配給の起点になり主導権を握る形へ。

 

大分は序盤から勢いよく押し込んだ。5バックを押し上げて中盤で激しく寄せ、ボールを奪うとシンプルに2トップに当て、一気に最終ラインを突破してゴールに迫った。

片野坂監督はロティーナ監督を警戒しており、3バックで守備時に5-3-2になることを確認した後に3人の中盤の両脇のスペースを使うように指示。東京Vは攻撃時3-1-4-2のような形、守備時は両WBが最終ラインまで下がって5ー3ー2の形となっていた為、片野坂監督は試合中に前田に対して盛んにポジション位置など指示をしていた。

 

東京Vは5-3-2の両脇のスペースを使われて侵入されていく展開が続く。

CB岩田が攻撃参加時は小手川が大外へ流れて、松本怜を含めて2対3の状況を作りチャンスを作ったが、東京VのMF梶川のコメントでは浮き球クロスしか無かったため選手たちへのダメージは少なかったと…

松本怜はクロスに自信を持ってきたようですがまだまだクロスに対しては課題が残った試合となった。

 

藤本寛也が下がって那須川将大についていたことで、立ち上がりから相手の3センター脇で大分MF前田凌佑が躍動していたが、何度か作った決定機チャンスをものに出来ずに徐々に東京Vが修正。

泉澤を左の中盤に落として守備時に5-4-1で中盤を4枚、中盤の両脇のスペースを埋めた。

 

システム変更後、徐々に東京V側が主導権を握り始めたところで前半が終了。スコアは動かず…

 

後半は対照的に東京Vがボールを握って試合が進む。大分は東京Vにボールを持たせて中盤での激しいプレスからボールを奪ってのカウンターを狙う形で東京Vに脅威を与えた。

前半はサイドに顔を出すことが多かった佐藤優平梶川諒太が後半からハーフスペースを使ってダイアゴナルに走るようにロティーナ監督は修正をしてきた。

 

大分の右サイドは相手の変化に対応するべく、WB松本怜が前に位置取りを行い、ボランチの小手川とCB岩田も立ち位置を変更して変則的な縦関係を作った。

このポジション修正は監督の指示で無くて、選手達の判断で行ったと。こういう判断をピッチで選手が自ら出来るようになった事に成長を感じ、日々の練習から片野坂監督に鍛えてもらってるんだろうなと思いました。

 

守備陣は最後まで集中を、保つ。高木駿のビッグセーブ連発にも助けられて勝ち点1を積み上げる。

56分に東京VはCKからチャンスを作り、梶川のシュートが枠を襲うが大分GK高木がファインセーブ。

69分にはFKのチャンスを佐藤が直接狙うもまたもや大分GK高木が何とか弾き出し得点とはならず…

一進一退の攻防が続く中で大分はサイドから次々にチャンスを作るが、古巣相手の上福元が高木には負けじと好セーブを連発。83分に大分はFKから前田凌佑がシュートを放つが惜しくもポストをかすめた。

東京Vは後半途中からアランを投入し、攻撃時には3-4-3のような形で攻める。

藤本寛也は高い位置に張るようになり、東京Vは最後の交代カードで李栄直を投入してパワープレーで得点を狙うも効果的な攻撃が出来ずこのままスコアレスでタイムアップ。

 

システム変更、選手のポジション変更。お互いに戦術の限りを尽くした見応えあるゲームとなった。

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知将同士の駆け引き合戦…声枯らした大分・片野坂監督「お互い狙いがある試合になった」

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?252292-252292-fl

 

 

 

驚異の2年連続フルタイム出場中、大分DF鈴木義宜「派手さはないけど、時には…」

https://twitter.com/gekisaka/status/1030946199438733312?s=21

 

勝利のインスタ動画がひそかな人気…大分FW伊佐耕平「僕にしか撮れない顔がある」

https://twitter.com/gekisaka/status/1030948715408719872?s=21

 

竹内達也さんゲキサカで大分の記事を多く書いていただきありがとうございました。

【2018明治安田生命J2第28節】大分トリニータ vs ファジアーノ岡山

リーグ最多得点の大分 vs リーグ最少失点の岡山の矛盾対決となった。

 

大分スタメン。

 

 

岡山は欠場の三村に代わって椋原が左ウイングバックに回り、右ウイングバックには澤口が入った。

 

立ち上がりは硬い展開に…

自陣ではブロックを構える岡山に対し、大分はボールを保持し岡山を揺さぶり、選手達が全員役割を果たしながら攻略して行く。

硬い展開の中で岡山はアクシデントに見舞われる。22分にジョン・チュングンが負傷交代。ジョン チュングンを軸に攻め返していた岡山にとって痛い交代となった。

大分は好機を築くが、体を張る岡山守備陣に阻まれてゴールは割れずにスコアレスで前半を折り返す。

岡山は48分に後藤圭太も痛みを訴え負傷交代となった。早い時間帯に2枚交代カードを使わなければならない状態となった点、この試合の勝負を分けた。

 

大分は47分以降ペースを握る。小手川のミドルシュートはポストに当たり、51分には伊佐のシュートは岡山GK金山がファインセーブ!

51分には岩田がミドルシュートを放つもクロスバーに弾かれるなどゴールに嫌われる。

 

チャンスを生かしきれなかった大分だったが、53分に伊佐が前線でボールをキープし、丸谷から前田へパス。前田からのパスを受けた那須川が左サイドからクロスを上げ、伊佐がニアで潰れ役となりファーへ流れたところを三平が押し込み大分が先制!FW三平はこのゴールでJ2通算50得点と記念弾ともなった。

 

那須川のコメントより、ハーフタイムにGKとDFの間を狙うなど、片野坂監督が指示出てたそうです。見事に片野坂監督の指示が当たった先制点となりましたね。

 

 

先制点を奪われた岡山は62分、赤嶺を仲間に交代して最後のカードを切った。大分は64分に三平を下げ馬場を投入、岡山を攻め込むが追加点を決めることは出来なかった…

岡山は74分、途中出場の下口のクロスを齊藤が頭で折り返し、仲間が頭で押して同点弾を奪う。

決定機を外し、追いつかれるなど最悪の雰囲気の中で片野坂監督は83分に決断を下す。

伊佐を藤本に、小手川を後藤に交代。馬場を中盤に下げて藤本と後藤の2トップにシステムを変更した。

 

この采配が見事に的中となる。85分、右サイドでロングフィードに抜け出した藤本が粘ってパス、馬場が相手の隙間を縫う絶妙なクロス。これに反応した後藤が豪快にアクロバティックなバイシクルシュートを放ち、そのままゴールネットを揺らした‼️

 

 

後藤の素晴らしいゴールにブラジルメディア「UOLエスポルチ」紙が注目して記事になったそうですね〜

これはアカン、後藤が海外に見つかってしまった… 笑

 

片野坂監督も試合後、本当に素晴らしいゴールだったと思う。僕もびっくりするくらいだが、よく決めてくれた。と言ってましたね。本当に今季のベストゴールと言ってもいいでしょうw

 

 

負傷明け以降も調子の上がらなかった後藤の、復活弾となり一気に流れが大分に傾いた。

前がかりになる岡山に対して、大分はカウンター攻撃を仕掛ける。徐々に足が止まる岡山に対して抜け出しを得意とする藤本が効いてくる。

89分には大分陣内から那須川が前線にパス、藤本が頭で落として丸谷がタイミングをずらしてクロスを上げると、走りこんできた藤本が飛び出してかすかに触り、後藤が左足で振り抜きトドメの3点目を決めた!

 

90+1分、福森の縦パスを藤本が華麗にトラップをしてパスを送り、抜け出した馬場が独走しGKとの一対一を冷静に決めて4点目!

 

“OFUROの日”で11064人を集めた大銀ドームは最高の盛り上がりを見せて試合終了となった。

 

 

藤本は途中出場ながら、素晴らしい活躍を見せて、この試合の陰のMVP文句なしでしょう。

3ボランチ・2トップのシステム採用後、岩田・前田・小手川・2トップがシステムで躍動。岩田はこのパフォーマンスを続けられるのであれば日本代表にまた選出されるだろう、前線の選手も途中出場などでしっかり結果を残してFW陣争いが充実してる試合が続いている。片野坂監督にとっては嬉しい悩みとなっているでしょう。今チーム内の競争は高まっており良い状態で試合に挑めている。これからもチーム内競争が高いままシーズン終了後まで頑張って頂きたいです!!

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#811OFUROへ行こう 企画、目標としていた入場者数には届きませんでしたが、11,064人の入場者数で青く染まった大銀ドームは最高でした!J2通算200勝を飾る記念すべき1日ともなり、この企画を考えたスタッフの皆様本当にありがとうございました。

これからもサポーター・クラブが一丸となり、共に歴史を作っていきましょう‼️

 

 

大分トリニータ・2018年ゴール集動画(仮)

いよいよ今日は8月11日(土祝)ファジアーノ岡山戦~ 8.11OFUROへ行こう♨~ 

大分銀行ドームのスタンドを青く染めて、来場者目標15000人?とは言わずに20000人集まるように皆さんが1人でも友達を誘って大銀ドームへ行きましょう‼️ 

 

「OITA FULL-BLUE PROJECT」を前に、大分トリニータ・2018シーズンのここまでのゴール集動画を作ってみました。

[注 (A) 新潟戦でのオウンゴールが抜けています。] 

 

 

https://drive.google.com/open?id=1ZOuGNtVHlmpdspks_q4WZefyzU7EyjRX

 

 

今日は多くのサポーターで選手達を後押しし、熱い声援を選手達に届けましょう!そして勝って試合後に最高の雰囲気で帰りましょう‼️

 

【2018明治安田生命J2第27節】大分トリニータ vs アルビレックス新潟

前節の試合で6試合ぶりに勝利を挙げた大分が、連敗中の新潟をホームに迎えた一戦。

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立ち上がりはお互いの特長を出した攻め合いになった。前半9分、新潟は右サイドで安田が前田からボールを奪い中へクロスを上げる、このクロスが大分選手に当たりそのまま大分ゴールへ迫るも大分GK高木が何とか弾き出し新潟は得点とならず…

前半32分、大分がスコアを動かす!右サイド松本怜から中央でパスを回し、前田凌佑が左サイドでフリーで待っていた那須川へパス。那須川が放ったボールはクロスかと思いきや、新潟GK大谷の指先をかすめてそのままゴールへと吸い込まれた。

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試合後の選手コメント https://www.jleague.jp/sp/match/j2/2018/080512/live/#player

那須川本人が狙いました(笑)「シュータリング」と呼んでいるとあるので偶然では無かったゴールでしょう。しかしどこかの焼肉屋・解説者は偶然の得点だと何回も言ってましたが選手に失礼ですよ!!こんな解説ばかりしていて恥ずかしくないのか?

 

前半37分、大分は右CBの岩田がドリブルで持ち上がり相手を引き付けて伊佐へパス。伊佐の左足を振り抜いたシュートは惜しくもポストに阻まれ追加点を奪う事は出来ず。

 

後半開始早々に試合が再び動く。DF鈴木が大分陣内から前線の伊佐にパス、伊佐が頭で右サイドにパス→松本怜と小手川で崩して小手川が右サイドから中へグラウンダークロス、伊佐が上手くスルーし後ろで待っていた三平が流し込み大分が追加点を挙げる。

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試合開始早々の得点となった場面、キックオフ直後に右サイドで松本怜・小手川がほぼ同じポジションに入ったことにより、新潟の守備は完全に混乱した。

片野坂監督の指示によりポジションを修正して追加点をしっかり挙げた見事な流れとなった。

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50分、大分が素晴らしい流れから3点を挙げる。右サイドで岩田・丸谷・小手川で崩し、伊佐が前線に駆け上がった丸谷へ上手く繋いで丸谷が三平に決定的パス。これを斜めに抜け出した三平がしっかり決めて試合を決める得点を奪った。

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新潟は河田篤秀、渡邊凌磨を投入して追撃を狙ったが、巧みな大分のボールポゼッションに振り回され、67分に大分が再び得点を奪う。

右CBの岩田が前線の三平に鋭いパスを送り、三平が中へクロスを上げると小手川が合わせて4点目!前節に続いて今日の試合でも攻守で活躍した岩田は今のスタメンでは欠かせない選手となっただろう。

 

大分は68分、伊佐を林に、77分は三平を馬場 と交代。79分に新潟は加藤からターレスと変更し攻撃に比重を置く。大分は那須川に代えて新加入の岡野を入れ、岩田を一列前に上げ、攻守にバランスよく試合を締めて2連勝となった!

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【2018明治安田生命J2第26節】FC岐阜 vs 大分トリニータ

FC岐阜は前節・讃岐戦からスタメンを二人変更し、中島賢星と三島頌平が先発出場となった。

大分トリニータは、前線の顔触れを変更。岐阜との前回対戦で得点したFW三平和司がスタメン入りし、小手川がシャード・伊佐がトップに入った。前節敗戦した中でも良いプレーをしていた右CB岩田、ボランチ前田は2試合連続スタメンとなった。

 

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(試合感想)

片野坂監督はこれまで、大木岐阜に対し、4枚のブロックを構えて守備から入る戦い方を選択していたが今節は短い準備期間中に選手達に浸透させたシステムは 3-5-2 での岐阜戦術。

3ボランチに小手川と前節敗戦の中でも活躍した前田、アンカーの位置には丸谷を起用して中盤の対応に備えた。前線の2トップには三平と伊佐を起用してカウンターを狙う形。

5戦勝ちなし・得点力不足のチーム状況との事もあり、コンディション重視のメンバー選出となった。

 

前半4分岐阜に決定機。最終ラインでボールを回し阿部が縦にパスを送り、三島が受けて裏に抜け出したライアン デ フリースにパスを送りそのままライアン デ フリースがシュートを放つも大分GK高木が落ち着いてセーブ。(岐阜側はこの決定機を決めれていればまた試合結果は変わっていただろう。)

 

前半17分、大分GK高木が岐阜DF陣の裏のスペースを狙ったボールが通り前線に走り込んだ星がキープ、前田→丸谷と繋ぎ中央からのシュートを三平がゴール前での絶妙なトラップからゴールに流し込み大分が先制点を奪った!

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27分には、岩田と松本で崩しサイドに流れた小手川がクロスを上げると岐阜DFのハンドを誘いFKを獲得。小手川がクロス気味に放ったキックは岐阜DFに当たりそのままゴールネットを揺らし大分が追加点を挙げた。

岐阜は得点を奪うために得意のパス回しからからチャンスを狙ったが、大分の素早い守備とカウンターへの切り替えに防戦一方となってしまった…

 

後半スタートから、岐阜はデ・フリースを下げて長沼洋一を投入。長沼を右WB、福村を左WBに置き、頂点に山岸と古橋を並べた 3-5-2とシステムを変更する。

後半53分、岐阜は得意とするパスワークから右サイドの裏に抜け出した途中出場の長沼がチャンスを作るも、またもや大分GK高木に弾かれチャンスを活かすことは出来なかった。

 

大分は69分に決定機、星が岐阜DFからボールをカットしカウンター攻撃。

フリーで抜け出した伊佐がボールを受けて左足でシュートを放つも岐阜GKビクトルがセーブ、こぼれ球を星が合わせるもミートせずトドメの3点目とはならなかった。

73分に、岐阜は難波と風間を同時投入。大分も後藤と藤本を投入し、両チームが同時間に2枚交代という珍しい事が起きた。岐阜は難波へ長いボールとショートパスをつなぐ攻撃で75分過ぎから大分を押し込み始める。

 

77分岐阜は自陣からボールを回して最後にMF古橋が遠目からシュートを放つが、大分GK高木が落ち着いて対応しピンチを防ぐ。89分に大分は小手川を馬場と交代。

その後も岐阜は反撃に出るも、大分の守備は集中して対応。岐阜は最後まで得点を奪える事は出来ず試合終了。f:id:trisapo12:20180731122234j:image

 

6戦ぶりに勝利した大分は暫定ながらも3位へ浮上した。

 

試合後の監督コメントで「全員がよく役割をやりきってくれた」と選手達を讃えながら「試合を決める3点目が奪えなかったこと」を今後の課題に挙げてました、確かに決めきるところで決めておく事はとても大事です。練習からしっかり課題を修正して行ってほしいですね。

今日の試合で3ボランチ、2トップ戦術は見事にハマりました、攻守ともに狙いを合わせて出来たのでこれを継続して粘り強く今後も試合に挑んで欲しいです!岩田・前田など試合に絡めていなかった選手達がここに来て素晴らしい活躍を見せている事はいい事、TMで暴れている林などにも次節チャンスを上げて欲しいと思ってます。

【2018明治安田生命J2第25節】大分トリニータ vs 愛媛FC

今節、片野坂監督は先発に今季初出場の前田と、岩田の2人を起用。前田は丸谷とのダブルボランチ、岩田は右CBでの起用となった。

 

(試合の感想)

試合開始早々、愛媛は [5-4-1] のブロックを敷く。[3-4-2-1]の大分はその間隙を突いてボールを動かす展開となった。

[5-4-1] のブロックでスペースを消して試合に挑むのが大分対策として多くなっている。

 

 

前半9分、大分のCK時にエリア内でDF鈴木が林堂に倒されPKをゲット。しかし後藤のキックは岡本にかき出され、こぼれ球を狙った星のシュートも枠を外れた…

愛媛は前半27分、カウンターでチャンスを迎えたが、近藤のパスは惜しくも神谷に合わず。前半36分、近藤がドリブルで右サイドをえぐってマイナスのグラウンダーパスを送ると、神谷が勢いよく滑り込み放ったシュートはポストに当たってゴールへとこぼれ、愛媛が先制!

 

大分は41分、パスをつないで愛媛の守備をかいくぐり、馬場の出したパスを受け振り抜いた後藤のシュートは、枠を大きくそれる。

後半、大分は丸谷を下げ三平を投入、布陣を攻撃的にシフト変更。60分には、藤本を伊佐と交代。ペナルティーエリアに進入は出来るもゴール前を固める愛媛の堅い守備から中々得点する事は出来ない。

64分、後藤のシュートからこぼれ球を怜がつないで、岩田がミドルシュートを放つがクロスバー… 攻め続ける大分は立て続けにシュートを放つが、前節に続いて決定機を決めれず。

 

引いて守る相手から得点できない課題が今節も見えた。早くしっかり課題を修正して行かないと勝ち点を落とす試合が増えるだろう。

 

77分には福森を下げて星を最終ラインに落とし、清本を投入。その勢いを生かし左サイドからの攻めを狙った。自陣に引きこもる愛媛を何とかこじ開けようとするも愛媛の堅い守備に苦戦… 81分に右サイド松本の折り返しを馬場がスルーして前田がシュートを放つも、玉林にブロックされる、84分は清本が放ったシュートがGK岡本のファインセーブに阻まれる。

アディショナルタイム4分まで守り切った愛媛が1-0で勝利し4連勝を飾った!

大分は5戦勝ちなしとなった…

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シーズン開幕ダッシュに成功した大分だったが、ここ数試合は丸谷の出場停止・後藤の離脱・刀根の長期離脱などもありチームとして崩れ始めている。監督・選手・スタッフ陣には夏の正念場が続いてるだろう、片野坂監督が目指すサッカーにはまだまだ程遠いのが現状… 

やはりもうひと段階レベルを上げるには資金を使ってでも補強に動くべきだ!ここ数試合、PK以外の得点なし&今季はあまりセットプレーからの得点気配なし。この課題も修正しない限り昇格は厳しいだろうね。(やはり上位に行くためにはセットプレーは本当大事になる、練習をしっかりやりましょう片野坂監督!) f:id:trisapo12:20180727171139j:image

 

 

(試合後の監督・選手コメント)

[ 岩田 智輝 ]
今日は3バックの右での出場だったが、違和感なくプレーできた。練習から良いイメージを持てていた。練習ではこれまでウイングバックをやることが多かったのだが、3バックやボランチにも対応できるようにしておかないといけないと準備していた。負けはしたが、今日の試合も決して悪くはなかった。あとはゴール前での決定力。どれだけ落ち着いてシュートを打てるかだったり、クロスの質だったり。そこはもっと上げていかなくては厳しいと思う。

 

[ 前田 凌佑 ]
途中からワンボランチになって自分なりにはやれたと思うが、ミスが多く、良い場面でも自分のミスで流れを悪くしたのがもったいなかったと反省している。試合に絡めなかった期間は気持ち的にも乗れないことがあり、いろんな人からアドバイスをもらった。いまはチームのためにしっかりやろうと決めている。練習から100%でやらないと試合には出られない。やれば誰にでもチャンスはある。また連戦なので、みんなで頑張りたい。

 

[ 片野坂 知宏監督 ]
この結果は監督である私の責任。本当に申し訳なく思う。これで5試合勝てていない。得点という具体的な結果が出ないこと。これは私も含めて選手もしっかりと受け入れ、ピッチに出ている選手が日頃のトレーニングからの積み上げにチャレンジするしか解決方法はない。切れずにまた短い準備期間になるが、全員で切り替えて準備していく。