【2018明治安田生命J2第25節】大分トリニータ vs 愛媛FC
今節、片野坂監督は先発に今季初出場の前田と、岩田の2人を起用。前田は丸谷とのダブルボランチ、岩田は右CBでの起用となった。
(試合の感想)
試合開始早々、愛媛は [5-4-1] のブロックを敷く。[3-4-2-1]の大分はその間隙を突いてボールを動かす展開となった。
[5-4-1] のブロックでスペースを消して試合に挑むのが大分対策として多くなっている。
前半9分、大分のCK時にエリア内でDF鈴木が林堂に倒されPKをゲット。しかし後藤のキックは岡本にかき出され、こぼれ球を狙った星のシュートも枠を外れた…
愛媛は前半27分、カウンターでチャンスを迎えたが、近藤のパスは惜しくも神谷に合わず。前半36分、近藤がドリブルで右サイドをえぐってマイナスのグラウンダーパスを送ると、神谷が勢いよく滑り込み放ったシュートはポストに当たってゴールへとこぼれ、愛媛が先制!
大分は41分、パスをつないで愛媛の守備をかいくぐり、馬場の出したパスを受け振り抜いた後藤のシュートは、枠を大きくそれる。
後半、大分は丸谷を下げ三平を投入、布陣を攻撃的にシフト変更。60分には、藤本を伊佐と交代。ペナルティーエリアに進入は出来るもゴール前を固める愛媛の堅い守備から中々得点する事は出来ない。
64分、後藤のシュートからこぼれ球を怜がつないで、岩田がミドルシュートを放つがクロスバー… 攻め続ける大分は立て続けにシュートを放つが、前節に続いて決定機を決めれず。
引いて守る相手から得点できない課題が今節も見えた。早くしっかり課題を修正して行かないと勝ち点を落とす試合が増えるだろう。
77分には福森を下げて星を最終ラインに落とし、清本を投入。その勢いを生かし左サイドからの攻めを狙った。自陣に引きこもる愛媛を何とかこじ開けようとするも愛媛の堅い守備に苦戦… 81分に右サイド松本の折り返しを馬場がスルーして前田がシュートを放つも、玉林にブロックされる、84分は清本が放ったシュートがGK岡本のファインセーブに阻まれる。
アディショナルタイム4分まで守り切った愛媛が1-0で勝利し4連勝を飾った!
大分は5戦勝ちなしとなった…
シーズン開幕ダッシュに成功した大分だったが、ここ数試合は丸谷の出場停止・後藤の離脱・刀根の長期離脱などもありチームとして崩れ始めている。監督・選手・スタッフ陣には夏の正念場が続いてるだろう、片野坂監督が目指すサッカーにはまだまだ程遠いのが現状…
やはりもうひと段階レベルを上げるには資金を使ってでも補強に動くべきだ!ここ数試合、PK以外の得点なし&今季はあまりセットプレーからの得点気配なし。この課題も修正しない限り昇格は厳しいだろうね。(やはり上位に行くためにはセットプレーは本当大事になる、練習をしっかりやりましょう片野坂監督!)
(試合後の監督・選手コメント)
[ 岩田 智輝 ]
今日は3バックの右での出場だったが、違和感なくプレーできた。練習から良いイメージを持てていた。練習ではこれまでウイングバックをやることが多かったのだが、3バックやボランチにも対応できるようにしておかないといけないと準備していた。負けはしたが、今日の試合も決して悪くはなかった。あとはゴール前での決定力。どれだけ落ち着いてシュートを打てるかだったり、クロスの質だったり。そこはもっと上げていかなくては厳しいと思う。
[ 前田 凌佑 ]
途中からワンボランチになって自分なりにはやれたと思うが、ミスが多く、良い場面でも自分のミスで流れを悪くしたのがもったいなかったと反省している。試合に絡めなかった期間は気持ち的にも乗れないことがあり、いろんな人からアドバイスをもらった。いまはチームのためにしっかりやろうと決めている。練習から100%でやらないと試合には出られない。やれば誰にでもチャンスはある。また連戦なので、みんなで頑張りたい。
[ 片野坂 知宏監督 ]
この結果は監督である私の責任。本当に申し訳なく思う。これで5試合勝てていない。得点という具体的な結果が出ないこと。これは私も含めて選手もしっかりと受け入れ、ピッチに出ている選手が日頃のトレーニングからの積み上げにチャレンジするしか解決方法はない。切れずにまた短い準備期間になるが、全員で切り替えて準備していく。