trisapo12’ 2018

大分トリニータ観戦記

【2018明治安田生命J2第31節】 アビスパ福岡 vs 大分トリニータ

九州ダービー”と呼ぶにふさわしい非常に見ごたえのあるゲーム。

 

前半、GKからビルドアップを試みる大分に対して福岡はドゥドゥと石津のスイッチで猛然とプレスを掛けて大分を追い込んでいく展開へ。

9分に大分のGK高木のパスミスを拾ったドゥドゥが無人のゴールへダイレクトで狙うがボールはわずかに左外へ… 大分はビルドアップからの崩しを狙いながら、3バックの両サイド、岩田と福森が前線に飛び出して攻撃参加するなど形を作った。

しかし、クリアボールを相手の中盤に拾われるなど展開は悪く前半のうちに片野坂監督は修正を図った。3枚ボランチの一角の小手川を一列上げて三平とシャドーに並べる。丸谷と前田がダブルボランチを組む3-4-2-1にシステムを変更。小手川のポジショニング変更により、松本怜や岩田が目立つ展開となる。

両チームが前半から積極的にプレーをしチャンスを作り白熱した展開となった、前半は福岡が決定機を増やしたが何とか大分守備陣が守りスコアは動かす前半終了。

 

 

後半、大分は狙いどころをもう一度整理。これにより大分は更に右サイドからチャンスを作る回数が増えた。しかし、絶好機のチャンスも決めきることは出来なかった。

福岡は66分に松田力を下げ、レオミネイロを投入。守備時に右SHのユ・インスが最終ラインまで下がって全体がスライドする形で5バックで対応する。しかし福岡は意識が守備寄りになり球際への寄せが甘くなり大分が更に攻めていく展開となった。

 

73分に福岡は石津に代えて山瀬功治を投入。

大分は三平と伊佐を清本・藤本に二枚替えを行い、77分に清本の縦パスに藤本が抜け出してシュートチャンスを迎えるが、福岡の守護神・圍に再び決定機を止められる。

81分福岡は枝村に代えて城後。山瀬をボランチに落として城後は最前線に入った。

ドゥドゥ、レオミネイロと攻撃陣を並べ、攻撃の強度を増す。

大分は83分、小手川に代えて後藤を投入して、終盤の得点を狙いにいった。85分、右サイドで前田が球際で競り勝ったボールを松本怜が中へと送り、受けて持ち込んだ後藤が左足で巻いたシュートを放つがまたもや福岡GK圍が横っ飛びでファインセーブしピンチを防ぐ。

勢いついた大分は立て続けにチャンスを作るが、最後の最後に決めきる決定力の課題はまたしてもこの試合で出てしまった…


 

スコアレスのままアディショナルタイムに突入。90+3分、前がかりになっていた大分は裏を突かれた。縦パスをカットされてカウンター。鈴木惇がボールを託した山瀬はドリブルで攻め上がりながら選択肢を増やして、左サイドのレオミネイロへ。岩田を交して狙いすましたシュートは大分GK高木の届かないゴール右隅へと突き刺さり劇的な決勝ゴールを奪った。

白熱のダービーは福岡が制して2連勝、暫定で5位から4位へ浮上。

惜しくも2連敗となった大分は4位から7位へと後退…

 

[試合の感想]

3ボランチの2トップにして以降、アンカー役の丸谷とボールホルダーへ積極的に寄せる前田とそのスペースを埋めてバランス取る小手川の組み合わせで失点を減らす事は出来たが、明らかに得点が取れなくなっている。

片野坂監督が得点を取れなくなっているのが分かっているのであれば、選手の配置を変えるとか前線のメンバー・交代選手を固定せずもっと動くべき!確かに大分の選手達は個々の能力はそんなに高くはない、制度の問題で得点を決めれい時もある。それなら監督としてどうやって修正して得点を取れるようにするのか?

東京V.徳島.福岡戦の3戦はノーゴールと結果は出てるのに片野坂監督は何も実行していないのが残念で仕方ない…

来月は町田、苦手とする千葉、松本山雅、との直接対決が残っている。9月の試合残りは熊本、讃岐、山口、水戸戦、最低でも勝ち点8は積み上げないと昇格という文字すら消えるが現状。

 

J3に落ちて片野坂監督が大分に来て、今年は昇格のチャンスもある中で今年昇格を逃すと引き抜かれる選手は多数いるだろう。

もしかすると監督すら居なくなる…

今のチームはもちろん最高だ、このメンバーでJ1へ行きたい!なのでこのままズルズル順位を落としていいのか!?途中で移籍してしまった前キャプテン竹内が悲しむぞ…

終戦までもう負けられないのが現実、もう一度チーム一丸となり目の前の一戦を一つ一つ気合を入れて闘ってほしい!最後は全員で嬉し涙を流そうぜ!!

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